夢と現実

 誰もが夢を持っていると思います。このブログを読んでいる方々の読者層はわかりませんが、少なからず現在進行形の形で夢を追いかけている方たちに今回はブログをつづろうと思います。

 特に若い方は夢を描き、そしてそれに向かって目指していると思います。若い方は体力、気力などのバイタリティーも豊かなので、夢へと走らせる自分という汽車のスピードも相当なものでしょう。そして周囲から「おーっ!なんだあの列車は!すごい勢いで走りすぎていく!」という様な声が、あなたには聞こえてくるかもしれません。ルンルン気分ですよね。川を渡り、丘を越え、山を越え、順調に走ってきた汽車。しかし、その汽車が、いつからか何故だか走り具合がよくありません。「あれ?どうしたんだろう?」少し不安気なあなた。「そっか!窯の中の石炭が足りなくなってきたんだ」石炭を窯の中へ補充しましたが、やはりスタート地点あたりのような列車のスピード感が感じられません。むしろ減速してきたみたいです。「途中停車するべきか、どうするべきか。いや、大丈夫!このままゴールまで突っ走れ!」しかし、やはり汽車はみるみる減速し始めました。焦り始めたあなた。さらに石炭を追加しますが列車は減速していく一方です。ヤケッぱちになったあなた。窯を蹴り飛ばそうが何をしようがスピードは一向に回復せず、ついに汽車は旅の途中で止まってしまいました。途方に暮れるあなた。何が原因だったのでしょうか?

 たとえ話をしましたが、これはいわゆる「燃え尽き症候群」というものです。夢に向かって努力邁進していくことは素敵なことです。徐々に成功を収め続けていくにつれ、それこそ「おーっ!なんだあの列車は!」という感じになると思います。しかし、先ほどの汽車のように息切れしてくるのも事実です。その息切れを全く気にせず、さらに突っ走ったらどうなるか。何となく想像がつきますよね。

 しかし、若い方にはこれが分からないと思います。分からないというよりも知らないという方が正しいです。あなたの列車は走り始めは順調でしたが、次第に逆風が吹き始めます。仕事上でミスが出始める。受験勉強に身が入らなくなる。だんだん人間関係に疲れ関係が悪化し始める。こういう逆風が吹いてきます。あなた自身は「これではイケない!もっとガンバラねば!」と思い、さらにネジリ鉢巻をし頑張りますが、また上手くいかず、さらに息が切れ始める。完全に悪循環になってしまいます。私も若い頃このような事を知らなかったので、かなり痛い目にあいました。

 人生は戦略的に生きることが大切です。あなたが決めた目標に向かって、どう進むか。その目標に到達するまで、どれくらいの時間を割り当てることが出来るか。また、目標到達に必要な道具は何か。考えれば考えるほど、やるべき事がたくさんあります。大切なことは、あなたが決めた目標から見て逆算的に考えることです。たとえばこのブログ1つ作成することでもそうです。私の考えを皆さんに発表するには、まず私自身があるテーマについて勉強しなければいけません。つまり、そのテーマに関する書籍を精密に読み砕くのです。そして、その書籍の内容を自分のものとし、私の考えを煮詰める必要があります。最後に、出来上がった私の考えを文書として作成するのです。文章作成でも、最初から最後までいっぺんには作成していません。途中で新しいアイデアが浮かぶこともあれば、「この考えはどう表現すればよいか」などを考える必要もあります。それに、そもそも手持ちの時間が不足しているのでいっぺんには出来ないのです。なので、もしこの1つのテーマをブログに表すまでの持ち時間(期限)が半月または一か月だとしたら、どのような時間配分をしていくのかがキーポイントとなってきます。それぞれの一連作業に時間配分、力配分を考え、いかに効率良く進めていくか。この辺りは大人の方々の知恵だと思います。若い方は元気いっぱいで、その時の気分で走っていきますが、先ほどの汽車ではありませんが、どこかで必ず息切れが起きてきます。

 夢を追いかけるときは「情熱」が必要です。そして同時に自分の目標へ、どのように進むべきか冷静に考える必要もあると思います。

 

参考文献

『仕事と愛』 大川隆法

『常勝の法』 大川隆法